ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

きつく結んだ目がほどけないように

おたがいの仕事のあいまにリビングや夫の部屋で、コーヒーを飲みながら他愛のない話をするのがとても楽しい。

コロナが来るまで、平日はほとんど会話をする時間がなかったし、休日もこどもたちのサッカーやそれぞれの趣味などで忙しかったから、ゆっくり話をする機会はあまりなかったように思う。そんな毎日に不満があったわけでもなく、ただただ、それがわたしたちの日常だった。

突然のコロナで世界が変わり、夫は会社ではなく家で仕事をするようになった。夫が朝ごはんのしたくをするそばで、わたしがこどもたちのお弁当を作り、おひるごはんを一緒に食べ、仕事の合間にお茶を飲み、夜ごはんは家族そろって食べるのが、わたしたちの新しい日常になった。

このあいだ、いつも遊んでいるお友だちに「家族と話しているときのおじゃがちゃんはほんとうに楽しそう」と言われた。話していることなんてたいした内容じゃないし、おもしろいことを話しているわけじゃないのに、そんなふうに聞こえるなんてびっくりだ。でもたしかに、夫が家にいて、いっしょに過ごす時間が増えたおかげで、わたしのこころも、こどもたちのこころも、さらには猫たちのこころも安定して、会話や笑いが増えた気がする。

コロナが収束しても、このささやかで尊い毎日がずっと続きますように。続けていけますように。