ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

I'm yours.

こどもたちは2人とも部活で不在の日曜日。わたしは朝からさぼっていた書き仕事をすすめていた。そこへ夫がやってきて、少し開けたドアのすきまから顔を出して「へい、きょうは買い物にいくかい?」と聞いてきた。その顔や言い方に、つい笑ってしまう。なぜか夫はいつも、ドアをすこしだけあけて顔をのぞかせながら用事をいうのだ。ふつうにあけていえばいいのにと思うけれど、仕事であたまがぱつぱつになっているわたしには、そのよくわからないかわいい行動がいいガス抜きになっているようにも思う。いろんな意味で助けられている。

おひるを食べて、したくをして、車に乗ってスーパーへ行き、1週間分の食材を買っていつものように帰るのだろうと思っていたら、「時間があるなら本屋にいこうぜ!」と夫が言った。いつも用事が済んだらすぐに帰りたがるのにめずらしい。いいよ、いこう!と答えたら、じゃあ帰りにあそこに寄って、あれをみたいって楽しそうにしていたので、つられてわたしも楽しい気持ちになった。まさにそのとき、懐かしいイントロが流れてきて、わたしは思わずうわああああああと叫んだ。流れてきたのは、Jason MrazのI'm yoursだった。夫はそんなわたしをみて笑ってた。

youtu.be

この歌が流行っていたのが12年前だと知って、そりゃあ年をとるはずだと思った。12年!当時のわたしはこうゆう雰囲気の曲が大好きで、そんなわたしのために夫が渋谷のTSUTAYAでいろんなCDを借りてきて聴かせてくれていた。今じゃCDを借りてくるなんてことまったくしなくなってしまったけれど、当時はそうやっていろんな音楽に出会っていたのだよなぁ。不便だったからこそ、1つ1つの音楽との出会いは今よりも鮮烈で、イントロを聴いただけでいろんな感情が込み上げてくるような、すごい思い出として残っているのかもしれない。

なにげない日曜日のなかに、かけがえのない時間が流れて、ぼんやりした夕焼けがとてもきれいだった。