ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

言えないことがたくさん増えた

言いたいことはたくさんあるのに、言えないことがたくさん増えていく。そのもどかしさのなかで、いっしょうけんめいもがきながら、毎日必死に言葉をさがしている。

意味を深く理解しないまま使うのがこわい言葉がある。多くのひとががその言葉を耳にしたときに、誰が、どんなふうに、どんな場面で使っているかを気にするような言葉。誤解をまねいたり、火種になってしまったりするかもしれない話題。誰かを傷つけたくないから、言葉にするのをためらうし、よく選んで丁寧に話すようなこと。

本来、どの言葉もそのくらい丁寧にあつかわれるべきなんだろうけど、あんまり丁寧に扱いすぎると使うのがおそろしくなってしまう。何も言えなくなってしまう。だから、無意識のうちに普段づかいの言葉と、極力使わないでとっておく言葉を分けているのかもしれない。ちょうど器や、お菓子や、お茶を使い分けるみたいに。

わたしが心の奥の奥のほうにしまっている言葉を、毎日あたりまえのように使うひともいる。その逆もある。わたしがなんとも思っていないような言葉を大事にしまっているひと、使うのがこわくてしまったままにしているひと。みんな、ちがう。それぞれ、ちがう。そう考えると、言葉を吐くのがときどきとてもこわくなる。どの言葉も地雷に思える。

でも、わたしはやめない。伝えたいと思ったら、伝えにくいことでも伝える。もしそれで傷つけてしまったら、ごめんなさいって謝るしかない。そんなふうにしかできない自分をあらためて感じた日だった。