ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

言葉はさんかくで こころは四角だな

ハンバートハンバートのチャンネルをかけ流していたら、くるりの懐かしい曲のカバーがあってうわああああってなった。たまらずくるりバージョンが聴きたくてみてみたら、夏帆ちゃんが若い!かわいい!そして、なんだっけ、この男の子も若い!かわいい!

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こころの奥の奥のほうに押し込めている思いには、かっちかちの石みたいなかたさや頑なさがあって、誰かに伝えたり、言葉にしたり、絵にしたりすることで、空気に触れて、光をあびて、やわらかくなる。だから、ずっと奥にしまっておくのではなくて、ときどきは取り出してあげたほうがいいと思っている。

でも言葉にするのって難しいよね。自分だけがみる日記や手帳につづる言葉ならどんな言葉を選んでもいいけれど、誰かに届くように、誰かの目にとまるように、自分の思いを伝えようとすると、とたんに言葉を選ぶのが難しくなる。そして、言葉がうまくでてこなくなる。言葉にするそばから、違うんだよそうじゃないんだよ、それが言いたいんじゃないんだよなって、思いが言葉のあいだからするするとすりぬけていく。あわてていろんな言葉を付け足してみるけれど、うまくいかないってことがよくある。

いいことばかりを伝えるのはとても簡単なことだ。でも、ときには、それは違うんじゃないかって伝えたいときもある。伝えなくちゃならないわけではないけれど、こういうことをされると不快に感じるとか、こういう言葉は苦手だということを知っていてほしいというようなこと。それを、クレームや文句じゃないように伝えるのってほんとうにほんとうに難しい。相手の虫の居所が悪かったら、逆にキレられることだってあるし、けんかになってしまうこともあるから。

言葉はすぐにツンツンしたさんかくの形になる。気をつけてまあるくしようとしても、まあるくしてるつもりでも、相手のこころに届くころには、あちこちにぶつかって、そぎおとされたり、くっついたりしてとんがってしまう。それでもまた、懲りずに言葉にするんだけれど、ときどき泣きたくなることもあるよね。「言葉はさんかく こころは四角」はそんなときに無性に聴きたくなる曲だ。

今日のわたしのこころにもじんわりとしみた。