ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

気が狂いそうやさしい歌が好きで

昔からブルーハーツが好きだったわけではない。今もすごく好きかと聞かれたら、別にそうゆうわけでもない。でも、いい歌がたくさんあるよね。それはすごく思う。ブルーハーツが好きとか、甲本ヒロトが好きとか言えるほど彼らのことを知らなくても、歌の名前を知らなくても、口ずさめる歌がたくさんある。それがブルーハーツの音楽だと、わたしは思ってる。

youtu.be

わたしはメガネやコンタクトがないと運転しちゃいけないけど、してなくても生活に支障が出ないくらいの視力だ。ほんとうは四六時中メガネやコンタクトをしておいたほうがいいんだけど、あまりにも世界がよくみえすぎるとみたくないものまでみえて疲れてしまうから、必要なときだけメガネをかけるというスタイルで何十年も過ごしてきた。見える範囲のものが見えていれば困らないから、きっとこれからも遠くのものをみるためにメガネやコンタクトをすることはないだろうなと思ってる。

だから、まつもtoなかいという番組のなかで、ヒロトが遠くのものはみえなくていい、近くのものだけみえていればいいって言ったとき、うわーわかるーと思った。そんなところでシンパシーを感じることになるなんて思ってもいなかったから、少しだけぞわっとした。ヒロトみたいにかっこいい理由ではなくても、同じような感覚のひとがいるってわかってうれしかった。

もうひとつ、デジタル世代は歌詞を聴きすぎる、アナログの頃の自分たちは全部音で聴いていた、もっとぼんやりでいいってちょっと思うって言ってたところがとてもよかった。ふだん歌詞を聴かない夫はとても共感していたし、わたしは「ちょっと思う」と言ったヒロトの人柄のようなものに魅力を感じた。

わたしはアナログの頃からずっと、歌詞を聴くのが好きだ。ヒロトのように音だけでは元気になれないし、救われない。音にのせられた言葉にこころが反応して、元気がでたり、また明日もがんばろうって思えたりする。わたしのように言葉に力をもらうひともいれば、ヒロトや夫のように音に力をもらうひともいる。音楽の楽しみ方はひとそれぞれで、アナログもデジタルも、老いも若いも関係ない。自由にピントを合わせて、思いのままに楽しめたらいい。

そして、歌詞なんか関係ないと話すヒロトをみながら、そういうヒロトの書く歌詞がびっくりするくらいエモすぎなんだよなって思ってちょっと笑った。