ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

僕らずっと独りだと 諦め進もう

Apple Musicやツイッターの源ちゃんアイコンすごくいい。ぴかっとした笑顔のむこうに見える青い空と海があまりにもきれいで、この世界で起きているさまざまな混乱がうそみたいだ。大晦日紅白歌合戦で源ちゃんが歌った「うちで踊ろう (大晦日)」も、そんな源ちゃんの魅力であふれていた。

源ちゃんの音楽は、髪の毛のにおいをかぎあう歌の頃から好きでよく聴いている。源ちゃんの歌って、あたたかい歌のように聞こえるのに、歌詞はぬくぬくしていなくて、よく乾いた洗濯物みたいな不思議な音楽だなと思う。カラッとした心地よい湿度。そうゆう意味でいうと、ハンバートハンバートも同じにおいがする。なぜそう感じるのかまでほりさげて考えたことがなかったけれど、うちで踊ろう(大晦日)の記事を読んで、ああそうゆうことかと思った。

星野源、LiSA、YOASOBI――無観客の『紅白』であらわになった歌の力(柴那典) - 個人 - Yahoo!ニュース

昔から「みんなでひとつになろう」的な言い方が好きじゃないんです。人と人はひとつにはなれない。死ぬまで1人だと思う。でも、手を取り合ったり、想いを重ね合うことはできる。そこに一つの大事なものが生まれるんだと思うんです。

Rolling Stone Japan「星野源が自宅から語る、「うちで踊ろう」の真意とこれからの過ごし方」

みんなひとりひとり別々の人間で、ひとつにはなれない。悲しくてもさみしくても、人間はひとりだ。だからこそ、きちんとひとりのままで、だれかと重なりあう時間や思い、手のぬくもりを大切にしよう。どう夢みたって、どうあがいたって、わたしたちは独りなんだから。そんな潔い諦めが、源ちゃんの魅力なのかもしれない。そして、わたしのなかにずっとある諦めと、源ちゃんのそれが重なり合って、源ちゃんの音楽にこころが動かされるのだなぁと思った。

わたしも、おひさまのにおいがするカラッとした洗濯物のようなひとであれたらいいなと思う。