ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

おうちに帰りたい

今夜はおでん。お昼すぎに買い物から帰ってきて、大根とじゃがいもを下ゆでして、こんにゃくをゆがいて、ごぼう天やいか天は油をぬいて、卵をゆでて、そのほかの具の準備をして、ぜんぶの下準備が終わったら半分ずつ2層になるよう重ねながらお鍋にいれて、1時間ことこと煮る。火を止めて2時間ほうったらかしにして、今また火をいれたところだ。食べる頃にはいい具合に味がしみているはず。

おでんだけではごはんのおかずにならないから、豚ひき肉とハスのつくねも作っておこうと支度しているときに、サッカーの練習に出かけていた次男が帰ってきた。「外までめちゃくちゃいいにおいがする〜」と鼻をくんくんさせながら。手を洗ってうがいをしたあと、すぐにキッチンへやってきて、おでんの鍋の蓋をあけて「うわ〜これだ、このにおいだ〜!」とあまりにもしあわせそうに笑うから、しかたなく出汁とじゃがいものかけらを味見させた。彼はいつもこうやって味見をしにくるのだ。そして、一滴も残さず出汁を飲み干したあと、ちょうど焼きあがったばかりのつくねもちゃっかり味見をして、大満足でお風呂へと消えて行った。

おうちに帰ってきたとき、家には明かりがついていて、外までごはんのいいにおいが漂っていて、ただいまーと言ったらおかえりーと誰かが出迎えてくれるあたたかさは、わたしがずっと憧れて、ずっと味わいたかったものだ。そこで待っていてくれるのは、誰でもいい。自分には居場所がある、帰る場所があるということを感じさせてくれれば、誰でもいいのだ。だから、これからも、家族が帰りたくなるようなおうちを、みんなで作っていけたらいいなと思う。

おかえりっていう言葉と、ごはんのいいにおいが、みんなの記憶にずっと残っていますように。

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