走り出せ 走り出せ
きょうは長男の誕生日。寒い寒い冬の日の夕方に生まれたあの子が16歳になった。仕事はじめだったわたしは「まだあなたが生まれた時間にはなっていないから、もうすぐ16歳になるそこのキミ、部活がんばって！いってきます」と言いながらバタバタと家を出た。
帰宅してごはんを食べたあと、なぜかどうしてもみたくなってしまって、押入れの奥のほうにしまっているアルバムを引っ張り出し、かごに入っている生まれたばかりの長男や、まだ若くてぴちぴちしているわたしたちの写真を夫婦でみながら、かわいいねぇ若いねぇと言い合った。
アルバムって作るのはとてもめんどうだけれど、こうゆう風にあとで振りかえるときの幸福感がとてもいい。赤ちゃんの頃の写真くらいしかまとめていないけれど、まとめておいたわたしに拍手を送りたい気持ちでいっぱいになった。
16歳になった長男にのぞむことはそれほど多くない。なるべく健やかでいてほしい。なるべく笑顔で、なるべく幸せでいてほしい。そしてわたしは、彼が何かに向かって走り出すときに、思いっきり背中を押す風のようなお母さんでありたい。
お誕生日おめでとう。笑顔あふれる1年でありますように。
