ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

やんないじゃない、できないんだ!

ナナヲアカリちゃんのダダダダ天使という曲の、ダダダダ ダメ天使はダダダダ ダメですか?のところが好きだ。こんなかわいい歌をおばさんのわたしが「わかるー」って言っちゃったら痛いかもしれないけど、「やんないんじゃない、できないんだ!」の気持ちはよーくわかるよ。実は、大人になるにつれて、おばさんになるにつれて、やんないんじゃない、できないんだ!って言いたいことはどんどん増えていくから。

40年以上生きてみると、自分がどれだけ努力しても、がんばっても、どうしても苦手なことや、どうしてもやりたくないことがはっきりしてくる。どれだけがんばっても生トマトは食べられないし、どれだけ努力してもお母さんたちとのランチ会は苦手だ。だんだん、この年になって苦手なものは、もう手放してもいいんじゃないか?苦しい努力を重ねて何かを克服することよりも、自分の得意なことや好きなことに時間や力を使いたい、と思うようになってきた。今は、苦手なことは得意なひとに任せて、わたしは自分が得意なことで誰かを喜ばせられたらいい。誰かの力になれたらいい。それでいいんじゃないかと思ってる。

もちろん若いときに苦手だったことのなかには、努力の甲斐あってできるようになったこともある。単純に経験値が低かっただけってこともたくさんある。自分が何が得意で何が不得意かわからないうちは、いろんなことに挑戦して、努力したほうがいい。そうすることでしか見えてこない自分があるし、思考や行動の選択肢がひろがるから。思春期のこどもたちは、今まさに自分とはどんな人間なんだ?なにがしたいんだ?どうなりたいんだ?という問いのなかで生きていると思う。はっきりとつきつけられることもあるだろうし、ぼんやりとした不安を感じることもあるだろう。

そんな彼らに親としてできることといえば、大人になるって楽しいよってことや、好きなことのためには労力を惜しまない姿、そしてどれだけがんばっても上手にできないことはあるんだよってことを、包み隠さず見せてやることくらいだ。立派な大人の姿をみせてあげられればよかったけれど、わたしはそんなスーパーお母さんじゃないから、今日もよく働いて、よく食べて、よく遊んで、よく笑っているところをみせてお茶をにごす。いや、でも、努力はします…ドヤ!