ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

Hello/Hello

わたしはひとりっ子で放置子だったので、誰もいない家でひとりっきり暗くなるまで過ごすことが多かった。まわりからみれば広い敷地に建つ立派な家で、自分の部屋があって何不自由ない暮らしをしているようにみえていたと思うけれど、実際は動かない空気のなかでじっと息を殺すように生きるこどもだった。与えられるのは本ばかりだったし、本なら少し自由に買ってもらえたから、ひとりの時間は本を読んで過ごした。その頃から、からだは現実の世界においたまま、こころだけ空想の世界にひきこもるようになった。だから今でも想像するのは得意だ。

想像するのが得意なわたしにとって一番不安なのはよい想像ができないことだ。特にひととの関係で、よいイメージが描けなくなったら終わり。ひとつの言葉、ひとつの行動から想起されるイメージが、わたしのこころを決めてしまう。たとえそれが間違った想像だったとしても、わたしにとってはそれがリアルだから。今までもそうやって生きてきたから、これからもそうやって生きていくんだと思う。

きょうの書写は「よだかの星」と「Hello/Hello」

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