ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

柔らかくて優しい声で

こどものクラスメイトが亡くなった。交通事故でも病気でもなく。それ以上の詳しいことは何も分からないし、詮索するつもりもないから、ニュースにはならなくてもこうやって静かに消えていく若い命があるという事実をじりじりと感じているだけだ。

特に仲が良かったわけではなかったけれどたまにマンガの話をしていた子だった、その知らせを知ったときに鳥肌がとまらなかったと話し、その夜はじんましんが体中にでてしまったこどもの様子をみていると、思春期の柔らかいこころには大きすぎる衝撃だったことがよくわかる。そりゃそうだ。教室の風景の中にあたりまえにいた子が、ある日突然いなくなるのだから。

こころの中の不安やいつもと違う感じ方について、すこし多弁ぎみに話すこどもの声に耳を傾けながら、これはちょっとやりすぎるくらいに手厚くケアして保護しなければと思った。普段はロフトでひとりか猫つきで寝ているこどもに、きょうから数日間は寝るときだけでいいからお父さんの隣で寝るようすすめて、彼が好きなごはんをつくり、彼を笑顔にするおいしいケーキを買ってきた。最初は「ひとりで寝れるよ~」と言っていたけれど、家事をすませて寝室をのぞいたらすやすやと夫の隣で寝息をたてていた。

その寝顔をみながら、たとえ英語の点数が悪かったって(とんでもねえ点数だった)、わたしたちにとってあなたがいまここにいること以上に望むことはないということを、全力で伝えなければ。今、それをしなければと思った。

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きょうの書写は「ネジマキ草と銅の城」と「napori」

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