ゲーミングおかあさん

ゲームと歌とわたし

ゲーミングおかあさんになってよかったと思うこと

わたしは仕事の合間や夜の自由な時間をゲーム部屋で過ごすゲーミングおかあさん。自分がゲームにハマって、ゲームが趣味になってわかったことがある。それは、こどもたちが夢中になるものは、それが何の役にも立たないようなゲームであっても、ほかの趣味であっても、否定しちゃいけないということ。(もちろん悪いことはだめですよ?犯罪とか人やものを傷つけるのはだめ)

以前のわたしは頭ではわかってても、どうしても大人目線でみてしまって「もっとこうすればいいのに」「もっと違うことに力を注げばいいのに」と心では思っていたし、ときどきそれが表に出てしまっていたと思う。自分に好きなことができて、夢中になることができて、こどもたちが「好き」と思えるものに出会えることがすばらしいことだっていう、めちゃくちゃ当たり前のことを、ようやく頭でも心でも理解できた気がする。

わたしにとってゲームをする時間は毎日のはりあいになっているし、仕事や家事をがんばるモチベにつながってる。生産性があるかと言われればないし、ただの暇つぶしじゃないかと言われれば、うんまあそうかもねと思う。でも、ゲームを好きになったことでわたしはようやく「ただのわたし」の時間を過ごせてるんだよね。

おかあさんとか奥さんとかスタッフとか、「ただのわたし」ではない肩書きを背負って生きる時間が長くなってくると、もともとただの自分がどんな人だったのか時々わからんようになるのよ。特に、わたしみたいにもともとの趣味とか楽しみが薄いひとは。ただのわたしとして楽しめる時間を持つことで、わたしはわたしを取り戻した 。おおげさだけど、本当にそのくらいの大きな変化だと思う。

そして、こどもたちやわたしが好きなものやことの魅力や楽しさ、その時間を捻出するためのあれこれについて、おたがいを否定することなく、対等に話せるようになったことも大きな大きな収穫だった。今後いつまでゲーミングおかあさんしてるかわからないし、もしかしたら明日からマウンテンクライミングおかあさんになるかもしれない。ダンシングおかあさんになるかもしれない。いや、それはないな。でもまあ、おかあさんではあるけども、その前にわたしはわたしであることを自分が忘れないようにして生きていきたい所存である。そんなかんじ。